金剛石目塗の概要

「金剛石目塗」は「こんごういしめぬり」と読みます

金剛石目塗は初代硬忍(鳥羽清一)の

漆器制作に砂を使う画期的な発案に始まります

それから試行錯誤が繰り返され大正13年

ついに独自の「砂の蒔地」(下地法)を

完成させました

この技法の特長は素地(木製品など)に

漆と良質の砂を使って

たいへん堅牢な下地層を作ることにあります

「砂の蒔地」は歴史的にも全国的にも

金剛石目塗だけのものです

下地は塗物の基礎となる大切な工程です

しっかりした下地によって漆器は丈夫で長持ち

するのです

金剛石目塗では砂の蒔地による下地層の上に

漆を塗り重ねひとつひとつ丁寧に仕上げています

こうして完成した漆器は美しい深みのある艶をもち

そのうえ熱や水にも強く

実用的にも優れたものです

伝統的漆器づくりの伝承・独創的技法の開発や

日常生活における製品の実用性や美しさなどが

高い評価を受け静岡県の無形文化財

指定されています

以来変わらぬ技法で時代に合った漆器を

作り続けています

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